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足跡の水たまり

 どうも最近、あまり調子がよいわけではない。というのも、薬が増えた。金ばかりが飛んでいく。疲労は全く飛んでいかないのに、である。
 さらには、私のことを「傲慢」だと述べる人まで出てきた。困ったものである。普段、表に傷ついた部分を出さないようにしているツケだろうか。さすがに腹が立ったので抗議したが。院生というのは、肩身が狭い。
 そんな中、原民喜氏の詩集を買った。遠藤周作とつるんでいたので、気になって買ったわけである。原民喜は自殺してしまった作家だ。彼は、広島の原爆で周囲の人を失い。その喪失感が埋まることなく、自殺してしまったように思われる。詩をみると、彼は純粋というか、綺麗な人である。戦後の日本は、彼にとって息苦しかっただろう。それも原因ではなかろうか。美しいもの、綺麗なもの、それは形あるものではあるまい。彼の綺麗なものを見る目、それは、今はもう失われてしまったように感じる。
 彼の足跡に溜まる水は、とても澄んでいる。清らかである。しかし、途中で途切れている。彼がもし、自殺せずに歩んでいれば、どうなっていただろうか。
彼は、たぶん「キミハネーイキテソノサキヲミルンダヨー」と言っていそうである。勝手なものである。だったら、せめて、あの世では楽しく過ごしていろよと思う。もし、あの世であって、黄昏しているのならば、それを見るのは忍びないものだ。
 まぁ、こんなことを思っているから、統合失調症なのだろうよ。

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