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Q.反出生主義についてどう思いますか。

この記事の担当 所長室

Q.反出生主義についてどう思いますか。私は身近な人が反出生主義で、でも私は将来子育てを経験させていただきたいと思っているので、私は間違ってるとか、生まれてくる子が可哀想って責められたら嫌で言えません。皆さんはどっち派ですか。理由もお願いします

A.反出生主義については、「生きることがしんどい」「生まれなければよかった」「だから生まれない方がよい」という感情についてはウ・サギは共感できます。だから反出生主義の立場をとる人に対して、わかる…という気持ちは抱いているのですが、あなたは反出生主義ですか?と聞かれたら、答えは明確にNOになると思います。
なぜなら、自分について「生まれなければよかった」と思う気持ちがあったとしても、他のみんなが生まれることや生きることをどう思うかについては、ウ・サギの判断していいものではないと感じるからです。反出生主義にはあまり詳しいわけではないのですが、主義というからには「誰にとっても生まれることは不幸である」と主語を人類にしている部分があるかと思うので、ちょっとそれは話を広げすぎかな…と思ってしまいます。
生まれてしまった子に罪はないし、生まれてくることも止められないので、生まれてきた子の幸せをウ・サギは考えたいです。

*生きかたカエルから*
反出生主義の起こりなどについてカエルは詳しく知りませんが、反とつくぐらいなので、出生主義らしきイデオロギーのせいで、反出生主義を唱える人がいるのではないかと考えます。今調べてみると、出生主義は昔の「産めよ増やせよ」という国の政策がある頃の思想としてあるようです。そういう意味では、カエルはどちらでもありません。産みたい人は産んでもいいし、産みたくない人は産まないのはどちらでもいいと思うからです。
ただ、産む産まないというより、どちらかというと、育てる方に着目したいと思います。誰がどんなふうに産んだとしても、生まれてきた子どもは、権利を守られて育つ社会が重要だと思います。だから、産みたいとか産みたくないということより、社会が産んだ親に子育てを丸投げせず、社会全体として子どもを育む仕組みがまずは必要であり、そのうえで、産むか産まないか自由というのがカエルの理想です。何主義と名付けたらいいでしょうかね。出生自由子育て社会責任主義?…長いですね。

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update 2025/12/28