Q.親からの「要求」と「愛情」の境目が分からないです。
「あなたのため」ってよく言われるけど、これは果たして親のエゴなのか?それとも本当に私のためを思って言ってるのか?それが分からなくて辛いです。
A.補足にあった「あなたのため」シリーズはすべてカエル的には「親のエゴ」認定します。というのか、親から子どもへの要求は基本的に「親のエゴ」だとカエルは思っています。
もしも、親が子どもに望むことや求めることがあるとしたら、それは要求ではなくお願いや提案として表明されるべきなのです。一方的な要求や禁止や制限をすることは、権利的にはお行儀が悪い行為と言えます。ただし、子どもが経験や情報が不足しているゆえに判断ミスをすることもありますので、その際には大人が経験や情報を補う役割はあるとカエルは思います。それにしても、限りなく対等な交渉の機会が必要です。
しかし、現実としてはこうした大人としての子どもと関わるうえでのお作法(カエル的には難しい言葉として「パワーリテラシー(力の正しい活用法)」と表現しています)を学ぶ機会がないので、自分の持っている力を濫用してしまいがちです。力の濫用は英語で言うと「マルトリートメント」と表現され、それはいわゆる虐待の意味を持ちます。エゴ自体は何の問題もないのですが、エゴを弱い者に押し付けることはハラスメントや暴力になるので、質問者さんのようにつらい気持ちをする人が出てしまうため避けなければいけません。まずは、親が「これは自分のエゴだ」ということに気づくことが大切なのかもしれません。
「あなたのため」というワードはいっそのこと、禁止してしまいたい気持ちです。その言葉は使わずに表現する練習をしてみたいですね。
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