Q.発達障害かもしれないと思う時があります。先生から診断されたことはありません。発達障害の診断をした方が支援などを受けやすく、周りに理解されやすいのではと悩んでいます。診断を受けた方がいいでしょうか?
A.診断がどうなるかは別として、発達障がいの診断に使われるウェクスラー式知能検査(大人であればWAIS、子どもだとWISC)を受けるのはウ・サギ的にはとてもおすすめです。自分の得意と苦手、認知の傾向がよくわかるので、診断がどうとか関係なく学校で全員が受けられたらいいのに、と思うくらいです。
診断がつくと、制度やサービスを活用する上では便利なので、そういう点では間違いなくメリットはあると思います。診断は支援を受けるためのチケットで、使いたかったら使えばいいし、使いたくないなら使わなくてもいいし、別に隠したかったら隠すこともできるし、あって困ることはないよね、というのがウ・サギの考え方です。
ただ、診断がついたからといって、あなたはあなたのままで何が変わるわけでもないのも一つの事実です。発達障がいは自分の特徴や困りごとを説明してくれる一つの要素ではあっても、発達障がいだけがその人の個性ではないので、発達障がいを理解してもらえる=自分を理解してもらえる、とは単純にならない部分もあります。とはいえ診断があると自分にとっても周りにとってもわかりやすくはなりますし、診断名で自分を説明するかしないかは時と相手によって選べばいいので、やはり診断があるのは損にはならないと思います。
診断がついた場合のことをいろいろ書いてしまいましたが、もし診断まで至らなくても、自己理解のための一つの切り口として、発達障がいだと自分は感じるのだがどうだろうか?と話してみることには意味があると思います。発達(認知特性や感覚の個性など)は発達障がいか否かの白黒ではなく、グラデーションなので、ここはこういう傾向があるかもね、と自己理解や他者理解を深めていくのはどんな人にとっても有益だとウ・サギは思っています。
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update 2025/10/1