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タグ家族
Q.無職の人や居場所がない子=頑張らないやつなのか?親の意見は何か違うと思い意見を聞きにきた。
この記事の担当 ウ・サギ

Q.リストカットしている人を見て親は、「こんなん自己アピールだ」とか、居場所がない人には「社会が居場所作ってんのに入ろうとしないだけだ」とか。何か違うなと思い、意見を聞きにきました。無職の人や居場所がない子供=頑張らないやつなのでしょうか?

A.親の意見にはウ・サギも「何か違うな」、いや「とても違うな」に一票です。
そんな意見は困っちゃうなあといくらでも文句は出てくるのですが、おかしいポイントをウ・サギなりに挙げてみると、
①そもそも他人のことを勝手に決めつけるのはいつでもマナー違反
②人間の感情も行動も周りとの関係性の中で起こることだから、「本人のせい」という考え方はあまりに一面的
③自己アピールだとしても、それは否定されるべきことではない
④何を根拠に言っているかは謎だが、社会に居場所があるとは思えない(居場所があれば、死にたいと感じている人がこんなに多くないはず)

ちょっと難しい言葉を使うと、無職や居場所がない人=頑張らないやつ(”その個人”の努力不足)という考え方を「個人モデル」といいます。反対に、何か困りごとがあるとき、それは社会の構造が引き起こしていることという考え方を「社会モデル」といいます。個人モデルでは、解決のための努力をするべきは個人。社会モデルでは、解決の努力をするのは社会(といっても社会は人間の集合体なので、一人ひとりが社会の問題に目を向けて解決を目指していく)となります。
ウ・サギは(生きづLABOは)社会モデルの考え方をしています。あなたがどんな意見や考え方をもつかは勿論自由ですが、自分の「何か違うな」には大切な気持ちが隠れていることが多いとウ・サギは思うので、そのフィーリングをこれからもぜひ尊重していってほしいです。

update 2025/5/13
Q.私にとって嫌だけどすぐ許せることが親にとって絶対いけないことで喧嘩の悪者が半分以上私になる
この記事の担当 生きかたカエル

Q.私にとって少し嫌だけどすぐ許せることが親にとって絶対にしてはいけないことで家族内の喧嘩の半分以上が私が悪者で、でも自分を嫌になれなくてさらに居場所がなく感じる。

A.嫌なことが他の人と異なることは珍しいことではありません。だからお互いに尊重することが大切なのですが、大人は大人という権力を使って自分を正当化したり、優先したりしてしまうことがあまりにも多いので、カエルは本当に困ってしまいます。それでも、あなたが自分を嫌になれないことがとても救いに感じました。
それでいいと思いますし、居場所のないところからは旅立って、自分の居場所をみつけても全然かまわないと思います。自分の感覚を信じて、自分の居場所をみつけようとすることが自立だとカエルは思うのです。お金を稼いだり、仕事をしたり、自分のことを自分でできるのが自立ではなく、あなたのように自分の感じていることや考えていることに目を向けて、葛藤しながらも自分でいようとすることが自立だとカエルは信じてます。だから、今、めちゃくちゃ応援する気持ちで満ち溢れています。

update 2025/5/13
Q.将来なりたいと昔思っていた職業と今のなりたいものが違う。でもやめないとなって思います。
この記事の担当 ウ・サギ

Q.将来なりたいと昔思っていた職業と、今なりたいものがちがいます。でもそれになれるだけの実力も努力もできないし、親に反対されるからやめないとなって思います。

A.ウ・サギは、子どもの頃将来なりたいと思っていた職業と、これまでで一番なりたくて真剣に頑張った職業と、今やっている職業は全部違います。なりたいものは変わるし、実際になろうとしてみないと向いているかもわからないし、なりたいことよりも向いてることをやっているうちにそれが楽しい職業になることもあります。
と、そんな一般論は置いておいて、なりたいものがあるけれど、なれなさそうだし、親に反対されるし、やめないとと感じている…という話ですね。「やめないとな」という表現から、やりたいという気持ちが結構強いものにウ・サギは感じました。ウ・サギは努力しても一番なりたかったものにはなれなかったですが、なりたいという気持ちで試行錯誤した経験は、今の糧になっていると感じています。
未来はどうなるかわかりませんが、あなたがなるべく充実した今日や明日を過ごせる道があるといいな、とウ・サギは思います。何を選ぶも自由で、正解もないと思うし、なんか違うなと思ったらこれまでやったことを捨てて、新しい道にいってもいいのです。でも「親に反対されるから」という理由で何かを選ぶ(選ばない)と、つまづいたときやしんどくなったときに後悔しそうなのが、ウ・サギはちょっとだけ心配です。

update 2025/5/11
Q.学生の時、学校の空気に合わせると親に怒られ、親の意見に合わせると学校でいじめられることがあった
この記事の担当 生きかたカエル

Q.学生の時、学校の空気に合わせると親が怒る、親の意見に合わせると学校で「キモい」といじめられるということがありました。大人になった今も同じで社会に合わせても親に合わせても上手くいきません。どうすればいいですか?

A.補足に、自分の選択肢に「自分の気持ちに合わせる」が含まれていないとありましたが、その選択肢が含まれていないことに気づき、それに対して何だかつらいし悲しいですと思えることはもはや、自分の気持ちに合わせようとしているとカエルは感じました。いい兆候です。しかも、学校に合わせても、家に合わせても、社会に合わせても上手くいかないというのは、潜在的な自分が「合わせなくていいよ」というサインを出しているのかもしれないと思いました。特別なことは何もしなくてもそのままでいいとカエルは思いました。そして、また生きづLABOに来て、自分を出してください。

update 2025/5/11
Q.発達障がいの弟は学校にいっても親から褒められて姉の私は結果しか褒められない。
この記事の担当 生きかたカエル

Q.発達障害児の弟は学校にいってもテストで百点をとっても親から褒められて、姉の私は結果しか褒められない。棒読みだし。発達障害の人は褒められて伸びるっていうけど。
だからって結果と棒読みで褒められるのは嫌だ。って思ってるけど言えない。もういやだ。

A.あらら、棒読みの褒め言葉は確かに「もういやだ」と叫びたくなりますね。言うのが難しそうなら、手紙を書いてみるのはどうでしょう?大人って意外といわないとわからないことってあるので、伝えてみることはカエル的にはおススメしたいです。
ただ、言ったからといってもわかってくれるとは限らないので、それはそれで覚悟も必要です。しょせん、親とはいえ他の人間なので、自分の期待する通りにふるまってくれないこともあります。でも、親からほめられたいという切なる願いがあることは、カエルはしかと受け止めました。

update 2025/5/11
Q.母親に言われることが、再就職に向けて準備中の私を否定されている気がして辛い
この記事の担当 生きかたカエル

Q.母親から、「働かないと年金も支払えないでしょ」「若いんだから働かないと若年性認知症になるよ」と強く言われ、再就職に向けて準備中の私の現在を否定されてる気がして辛いです。自分は働いていなくても幸せに感じられる瞬間があるのに…。

A.働いていなくても、幸せに感じる瞬間があるのなら、それでいいとカエルは思います。母親の言っていることは何だか合理性もないし、配慮にも欠けたひどい発言だなぁとカエルは思いました。否定されている気がするのも当然だと思います。ただ、そうしてひどいことを言われて「否定されている気がする」と気づいたり、自分が幸せな瞬間を感じられる自分の感性には自信を持ってもいいと思いますよ。カエルはいつでもあなたの感性を応援したい気持ちです。

update 2025/5/7
Q.最近精神的に病んで人生キャンセル界隈になった。
この記事の担当 やみーペン

Q.最近精神的に病んで人生キャンセル界隈になった。親には兄と比べられるし、学校のクラスでも浮き気味だし二酸化炭素になりたいなーって思った。最近だと殴られるかもとか思ってたら過呼吸になりかけるし、孤独恐怖症だしやだよー、もうやだ…

A.界隈って最近聞くけど、人生キャンセル界隈って初めて聞いた!!キャンセルしたいこと多すぎる世界すぎて困っちゃうね…。やみーペンは殴られるかも…って恐怖を感じる場所から逃げられる方法はないのか心配してる…。人生キャンセルする前に、環境から逃亡できる界隈はないのだろうか…

update 2025/5/7
Q.母に冗談だけど、穀潰し、だれもあんたいらないねと言われてずぅーんとした
この記事の担当 ウ・サギ

Q.母に、冗談だけど、アンタって穀潰しだからどこにも売れないねー、だれもあんたいらないねって言われた。もちろん冗談だし、ノリだって分かってるけど、やっぱ私何にもできないゴミクズでいらないんだなって、私が死んでも支障ないんやなー、ずぅーんとした

A.もし言った側が冗談のつもりだとしても、言われた側が傷つくならそれは「冗談だから許される」というものではないのでは…?とウ・サギは思います。ノリだとしても、その言葉を言われたら落ち込んでしまうのは自然なことだとも感じました。
冗談を言うなら、誰も傷つかない、もっとセンスのいいものを言ってください…!と母に腹を立てているウ・サギです。

update 2025/5/7
Q.親に「兄と自分を天秤に乗せたらどっちが重い?」と聞いたら『そりゃ兄でしょ』と言われおちこんだ
この記事の担当 うさえなが

Q.親に「兄と自分を天秤に乗せたらどっちが重い?」って聞いたら『そりゃ兄でしょ』って言われた。妙に納得した。兄は自分より頭がいいし親にとってでかい存在だったから。自分なんて…当たり前なのに勝手におちこむ自分、どう思う?

A.頭がいいと重くなるの…?我にはわからない~
でも悲しいのはわかったよ

*ウ・サギから補足*
まず思ったのは、無神経で価値観の偏った親だな(人様の親を勝手にすみません…)という感想です。ウ・サギも同じことを言われたら落ち込むと思いますし、身近な大人に自分を大切な存在だと思ってほしいと願うのも自然なことだと感じます。
でも世の中にはいろんな人の、いろんな天秤があります。ウ・サギは(他の所長たちも)生きづLABOにきてくれる人、質問してくれる人の存在を嬉しく思っています。

update 2025/5/6
Q.親から暴力を受けていなくても、居場所がないと思ったら家出できますか?
この記事の担当 生きかたカエル

Q.親から暴力を受けていなくても、居場所がないと思ったら家出できますか?

A.もちろんです。家出はできます。というのか、カエルは「家出」という言葉は非常に不適切な言葉だと考えています。我々には「どこで誰と暮らすのか」を自分で決める権利があります。ただ、子どもの場合は保護者の存在や権限が大きいので、家ではないところで暮らすためにはハードルがありますが、そこから出たいと思って別の生活の場を選択するのは家出ではなく、「住まいの選択」をしているだけだとカエルは思うのです。少なくとも、「この家では暮らしたくない、別のところで暮らしたい」と願ったり、その願いを口にすることはまったくの自由です。ただ、それが実現するかどうかはいくつかの理由が必要になる場合があります。
その理由ですが、カエルが気になったのは「暴力は受けていないけど、居場所がない」という点です。叩かれたり、殴られたりする暴力を受けていなくても、言葉による暴力(暴言や否定の言葉など)や態度による暴力(無理に勉強や習い事をさせられる、意見を聞いてもらえない、無視をする、きょうだいと差別するなど)や必要な世話をしてくれない(ご飯がない、病院に行かせてもらえないなど)も暴力と同じように、子どもが家から出たい理由として認められます。もしも、親同士の暴力やけんかなどがいつもあることも、子どもが家から出たい正当な理由になります。あなたにとって「居場所がない」「家出したい」と思うのであれば、そこにはそれなりの理由があり、それを受け止められる大人や社会であってほしいとカエルは思います。少なくともカエルは子どもが「住まいの選択」を主張できるようになってほしいし、同時にあらゆる子どもたちの「住まいの安心安全の確保」をしっかりと議論できる社会にしたいと思っています。

update 2025/5/3