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Q&A > 生きかたカエル回答のQ&A
Q.ふとしたとき、ずっと死にたいと思ってしまう。
この記事の担当 生きかたカエル

Q.ふとしたとき、ずっと死にたいと思ってしまう。死ぬのは怖いのに。どうしたらいいんだろう。今生きている環境が怖いです。

A.死について考えるというのは、とても自然なことです。
そして、自分の「怖い」という気持ちに気づくことも、とても大切な過程ですね。
どうしたらよいのか…それは簡単にカエルがお答えできることではないですが、自分の「怖い」がわかるあなたなら、どうしたらいいのか、あなた自身が実はわかっているのかもしれません。
でも、いつも何かをしなければならないわけではなく、何もしなくてもいいこともわりとあると思っています。

update 2024/11/12
Q.組織に属さずに働く方法はありますか。
この記事の担当 生きかたカエル

Q.組織に属さずに働く方法はありますか。

A.ありますよ。
個人事業主って方法があります。
なぜ、組織に属したくないのかの理由にもよりますが、世の中には属しても苦にならない組織もありますし、自分で運営する組織ならそんなに不自由じゃないこともあります。
まぁ、カエルも組織は得意じゃないので、組織に属さず、所属は「青い池」とか「広い湖」とか「地球」とか言っちゃってます。

update 2024/11/9
Q.その人らしさの根拠とは何でしょうか。
この記事の担当 生きかたカエル

Q.その人らしさの根拠とは何でしょうか。
私は何をもって、自分が自分であることを確かめればよいのでしょうか。

A.とても哲学的だとカエルは感じました。
カエルも哲学が好きですが、もっと哲学に詳しい仲間にアドバイスをもらいました。そのまま紹介します。

(※生きづLABOの質問BOXでは、質問について、サイトには公開されない補足の内容を書くことができます。補足の内容を汲んでの回答になりますので、質問の本文のみ見ている人には若干話が見えない部分もあるかと思いますが、ご容赦ください)

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「普通の人」とは異なる問いに悩んでいる疎外感と、そのことについての少しばかりの誇らしさを感じました。例示や不合理な帰結の導出など、哲学的な議論の仕方に慣れておられるようにも見えましたので、なぜ生きづLABOに尋ねたのか、何を期待しているのか聞いてみたいです。

これらの問いは「生きづらさ」の問題として見るか、哲学的な問いとして追究するかでアプローチが変わると思います。生きづらさの問題として受け止めるのなら、自分という存在の不確かさがどうして「普通の人」よりも切迫しているのか、その背景に何があるのか、どうしたら楽になるのかという観点から答えますが、そういう答えでこの方は満足するのでしょうか。「根拠」や「規定」という言葉から、むしろこの方が哲学の問いとして概念的に突き詰めたいのではないかと思いました。哲学の問いとして考えるのなら、おそらく誰もが納得できる絶対的な答えはありませんので、自分で言葉を鍛えながら探究するほかないと思います。論証や議論がしたいのならば、ほかに相応しい場所はありますので、そちらでやっていただければよいと思います。(永井均や中島義道の本を読んだのでしょうか?もしまだ読んでないのなら、面白く読めるかもしれません。)

あるいは二つの側面を切り離さずに、実存的な問いとして引き受ける道もあると思います。その場合には、他者の感じ方や考え方に触れて視野を広げたり、全く別の問いや課題に取り組んでみたり、幅広い人生経験が役に立ちます。抽象的な問題を考えるよりも、自分や身近な人の具体的な困りごとに寄り添うような経験を積むことです。いずれにしても誰かに答えを「教えて」もらうような問いではないと少なくとも私は思います。

個人の意見としてですが、私は自分自身(身体や過去の自分)との繋がりや、外界(社会やその外側の宇宙)との繋がりを感じられるとき、自分らしさや、自分が自分であると思えます。一言でいえば、「疎外された自分の一体性の回復」です。よって、現時点の自分の構成要素を分析するというやり方では「自分らしさ」に到達できないのではないかと考えています。もしこのような見方が正しければ、感じ方の異なる「普通の人」との共通の地平を探ることが一つの手掛かりになるかもしれません。また、補足の内容が思弁に偏っているように見えましたので、身体性を取り戻すことも効果的かもしれません。例えば、身体を大事にする、身体にとって快適な状態を作る(お風呂などで温める、柔軟体操や軽い運動をする、リラックスする)のはどうでしょうか。また、存在感や自己感覚の希薄さは、幼少期の深い傷つきやトラウマの経験と関わっている可能性もあります。
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update 2024/11/8
Q.特技も運もない自分はこの先、生き延びることができても楽しい人生なのか
この記事の担当 生きかたカエル

Q.引きこもりでもパソコンやITに強いとか、障害があっても芸術の才能があるとか、それを見つけて支援してくれる人と巡り会える運を持ってるとか、そういう特技も運も何も無くただダメな自分はこの先、生き延びることができても果たして楽しい人生なのかな

A.いやいや、生きづLABOというサイトを見つけてきた運と、こうして所長の質問箱に質問できる実力があれば、生きのびられるとカエルは思います。

そもそも、何が楽しい人生なのかは一律ではないので、特技や運が人生の楽しさと直結するものではないとカエルは思います。
カエルの仲間でも、井の中の蛙は楽しいことを見つけるのが得意ではないけれど、広い海に出ていくと価値観が変わり、楽しいことも変化することはよくあります。
出ていくといっても、物理的に外に出ることだけではなく、いろいろな価値観や人生があることを感じ取る機会があることが大切かと思います。
サイト情報も一つの手段ですが、視野を狭くする情報もたくさんあるので、情報を選ぶのが難しいですね。

update 2024/11/7
Q.なんで嘘をついたらダメなんですか?
この記事の担当 生きかたカエル

Q.なんで嘘をついたらダメなんですか?

A.とても、よい質問だと思いました。
嘘をついてはいけないことなんて、ありません。
「嘘をついてはいけない」というフレーズは、支配したい者が支配したい相手にかける洗脳の言葉だとカエルは思っています。
大人から子どもへ、先生から生徒へ、上司から部下へ…嘘をつくなと言うことはよくありますが、その逆で言うことはほぼないと思います。
つまり、「嘘をついたらダメ」というのは相手をコントロールするための抑圧の手段なのです。だから、嘘をつくかつかないかは本当はどうでもよいことだとカエルは思っています。そもそも、忠実に事実だけを語る人はいないので、誰もがいつも嘘つきであり、本当のことを言っているとも言えます。
また、いわゆる嘘として、わかっているけれど本当のことを言わない、あるいはわざと別のことを言うことはありますが、それでも「そう言いたかった、そう言わざるを得なかった事情」というものが含まれる、大切な自己表現なのです。
それを、支配したい側が自分の都合で「嘘」というレッテルを貼りいかにも正当な行為のようにして、弱い者を操作しようとすることがあまりにも多いのでカエルは「嘘をついたらダメだ」キャンペーンには賛同しかねます。

ただ、カエルも誠実に他者と付き合いたいという希望はあるので、嘘によって混乱したり、困ることはあります。そんな時は「嘘をついてはダメだ」ということではなく、「あなたは今そう伝えたかったのですね。でも、私には別のように思えます。本当のことを教えてもらいたい」とお願いすることはあるかと思います。ただし、お願いしたとしても、本当のことを言ってもらえるかは相手次第のことです。それでも、事実ではないことを言われたとしたら、関係性がまだ本音を言い合えるところに至らないのだろうと理解します。

したがって、「嘘をつくかどうかは自由」であり「嘘をついてはダメ」という台詞を言う人には気を付けた方がいいでしょう。というのがカエルの結論です。

update 2024/11/1
Q.とっくに成人していますが「自分は大人だ」という実感が持てません。
この記事の担当 生きかたカエル

Q.とっくに成人していますが「自分は大人だ」という実感が持てません。子供のまま時が止まっているような感じです。一生このままなのでしょうか。何だか怖いです。

A.事実として「成人である」ということと、「自分が大人である」という自認は別問題だとカエルは思うので、食い違っていても問題はなく、あなたの感覚は自然なものではないかと思われます。
実際は私は私だというだけで、自分を何者だと思うかは流動的であると思っています。だから、怖いことではないと思うわけです。
ただ、怖いと思う気持ちがあなたにはあるのでしょうから、それは別の何かに対して恐怖を抱いているように思っていますが、それは何でしょうね。

update 2024/11/1
Q.大人にも普通にもならずに生きる抜け穴はありませんか。
この記事の担当 生きかたカエル

Q.どうやったら大人になれますか。
どうやったら普通になれますか。
大人にも普通にもならずに生きる抜け穴はありませんか。誰か助けてください。

A.抜け穴はあります。
自分として生きることです。

カエルは大人でもなく、普通でもなく、カエルです。

普通や大人はアイデンティティの一種だと思うので、なりたい人はなればいいですが、なりたくない人はならなくてもいいのです。

そして、アイデンティティは自分がそうだと思ったら何にでもなれます。

あなたはおそらく、大人にも普通にもなりたくないと思っているように感じました。そう思っているだけで、すでに自分として生きているということになります。カエルはそれで(それが)いいと全面的に支持をしたいです。

ただし、世の中が過剰なほどに大人や普通を求めてくる、大人圧力や普通圧力が存在する実態はよく分かります。
この圧力を減らすために、自分は自分として生きるという認識がもっともっと広がってほしいとカエルは願っています。

update 2024/10/27
Q.この春から社会人として働き始めたが休職することになった
この記事の担当 生きかたカエル

Q.この春から社会人として働き始めました。しかし働き方や業務内容にギャップがあり、落ち込んでしまう日々が続いており休職をすることになりました。
容姿や家族のこと、今までのいろんなことを思い出し生まれてこなければよかったのにと思ってしまいます。

A.ギャップというのがキーワードなのかなと、お見受けしました。
容姿や家族のことも、おそらく願いと現実とのギャップが関係しているような気がして、今まさにギャップをめぐる葛藤の総括をしているのではないかと想像しています。
今の環境が少しでも自分のことが理解され、認めてもらえるところなら、お休みを経て復帰するのもありかと思いますが、無理や過剰な適応を求められるところなら、環境を変えることもありなのかなと思います。

人は評価なく誰かとつながれる機会や、期待や要求がない状態で関われる人間関係や集団経験によって、安心や安全を得ることができるとカエルは考えています。つまり、周囲の人に評価なく認められる、条件付きではなく、単にいてもいいという扱いを他者にしてもらい、自分のことを受け入れたり、認めたりできるようになると思うのです。

その点、職場というのは労働を評価をされる場なので、難しさがあるとは思います。でも、職場によっては必ずしも評価ありきではないところもあるので、少しでも理解してもらっている感があれば、それは貴重な場所だと思います。
大人になると、職場が主な(唯一だったりもしますが)人間関係の場になるので自分を安全に保つことが難しいよなぁとカエルは思っています。
最近、子どもたちにもサードプレイスと言って、家でも学校でもない場所の必要が言われていますが、大人にも必要だと思っています。

update 2024/10/27
Q.読んできた本などで今の考えに役に立っているものを教えて
この記事の担当 生きかたカエル

Q.生きかたカエルさんがこれまでに読んできた本などで、今の考えに役立っているものがあれば、教えてほしいです。

A.「今の考えに役立った」というオーダーはちょっと悩ましいですが、高校生の頃に読んで、今でも印象に残っている一冊を紹介します。

三木清さんという哲学者の「人生論ノート」です。
一度、読んでみてください。
特に「幸福について」が印象に残っています。

update 2024/10/21
Q.人を頼る為の何か具体的なアドバイスがほしいです。
この記事の担当 生きかたカエル

Q.様々な回答を拝見して、とにかく適度に人を頼ることがコツなのかなと思うのと同時にそんなに要領良く生きることができていたらそもそもここまで悩んでいないのでは、と思ってしまいました。(ごめんなさい)人を頼る為の何か具体的なアドバイスがほしいです。

A.率直な意見をありがとうございます(笑)
このツッコミはカエルとして相当に嬉しかったです。
適度に人を頼ること…それができたら苦労しないよ…ということを安易に勧めていたのかも…ハッと気づかされました。

具体的なコツと言われて考えてみましたが、人によって「コツ」は異なるだろうと思うので、コツになりそうな内容を整理してみますので、使えそうなものを選んだり、それぞれアレンジしてみてください。

①人選のコツ
頼るためには、頼る相手の選択が実はとても大切だったりします。人選で結果が大きく決まってくるからです。
・自分のセンスを信じること(この人いいかも、何か嫌かも…そんな自分の感性を信じてください)
・肩書きや立場で選ばないこと
・他の人の勧めや評判を頼りにしない(他の人がいいと思う人が自分に合うとは限らない)
結局、手を変え品を変え、同じようなことを言ってますが、要するに相談する人を選ぶときには自分を信じて、自分自身と相談してみてください。

②練習や準備のコツ
相談や頼るためには、実は練習が必要なのです。頼るのが上手な人たちは、子どもの頃から、頼る練習を日常の経験の中で繰り返し経験していて、そこから人を頼る術を身につけています。一方で、頼ることが苦手な人は、失敗した経験が多かったり、強烈な失敗経験から頼ることへのイメージが悪くなっていたり、我慢することがデフォルトになっていて、いざというときに上手くいかない、そもそも頼れないということになります。だから練習や準備が有効なことがあります。
・自問自答する
自分で書き出したり、ブツブツ言ってみたり、自分の中にある困りごとやモヤモヤを1人で出してみましょう。とにかく外に出してみることで、気づくことがあったり、整理されたり、少し楽になったり。他の人に伝えるための準備になることが多いものです。
・匿名の相談を利用する
今は匿名の相談窓口がいろいろあります。匿名の相談はその相談によって悩みごとと直接解決するより、相談の練習機会として有効に機能します。どんなふうに相談すると伝わるのか、伝わらないのか。どんな対応をされると嫌なのか、どんなことを言われるとどんな気持ちがするのか、自分の気持ちに気づく機会になります。匿名の相談は相手が見えないので、気を遣う必要がありません。せっかく親身になってくれているのだから申し訳ないとか、断りにくいという気持ちがあっても、対面や知っている人に相談するより、ドライに相談を途中で放棄することもできますし、率直な気持ちを伝えることに抵抗が少ないと思います。

③頼る本番のコツ
・小出しにする
いきなり本題に入らず、ジャブを仕掛けてみて、相手の反応を見てその後の方向性を検討するのもありです。
・途中でやめてもいい
頼ることが苦手な人がよく陥るのは、「申し訳ない」「迷惑をかけた」と思って、相手に合わせてしまうことです。頼ることは「途中でやめてもいいのだ」「人を変えてもいいのだ」と心に念じておきましょう。
・頼るというより「活用する」マインド
「頼る」という表現があまり適切ではないのかもしれないと改めて考えました。頼るというと、自分が無力な存在のように感じるからです。人の手助けを借りる、頼るというのは自分という資源を有効活用するために道具を使うのと同じなのです。だから、頼る相手を便利なアイテムや道具だと想定し、活用するという視点で進めてみましょう。
そうすると、あれ?何か違うぞ、これは便利ではないと感じたり、道具に使われているのではと感じたりするかもしれません。その時は見直すタイミングです。

思わず、長くなってしまいました…苦笑
少しは参考になるでしょうか?
また、ツッコミどころがあれば、いつでもツッコんでください。

update 2024/10/17